Horses


Career (経歴)

 イギリスやアイルランド、フランスなどでは最初から障害馬として育成されることが多いようです。イギリスやアイルランドの場合、主にBumperやNational Hunt Flat Raceと呼ばれる障害馬専用の平地競争を使ってから、Hurdleに挑戦します。飛越能力の向上と気性の落ち着きを通じて、その後はChaseに挑戦することが多いようです。Cross Countryに参戦してくる馬は、基本的には長距離Chaseで経験を積んだ飛越技術の高いベテランの馬が多いです。勿論生涯Hurdleを使う馬や、もともとは平地競馬を目指して調教されていた馬が障害に転向することもあります。また、Point to Point Racing(PtP)と呼ばれるアマチュア騎手のための障害競馬を使っていた馬がBHAやHRI主催の競馬に挑むことも多数あります。アイルランドでは平地とHurdle兼用で走る馬も存在し、代表的な例では2013年のジャパンカップに来日したSimenon、Irish St. Leger (G1)の勝ち馬Wicklow Braveなどが挙げられます。逆に、障害でのキャリアを積んでから平地に挑戦するというキャリアも想定されますが、そのような例は非常に稀です。

 チェコでは障害競馬の中心となるのがCross Countryであるため、他国ではCross Countryに使う馬は限定的である一方、チェコでは数多くの馬がCross Countryを目指します。平地を走っていた馬の障害競馬への転向は多くあり、チェコダービー馬でもその後障害競馬を走ることがあります。

 障害競馬開催国間の馬の移籍は多く存在します。障害競馬大国であるイギリスやアイルランド、フランスからの移籍が多いようです。例えばチェコの名牝Orphee des Blinsはもともとフランスで走っていました。フランスでデビューした若馬がイギリスやアイルランドに移籍することは多くあり、"French Import"として特にNovice戦では有力な存在となります。

 一方で、オーストラリアやニュージーランドでは日本と同様に、最初は平地競馬を使っていた馬が障害競馬に転向する例が多いようです。また、オセアニアの障害競馬シーズンは冬ですが、障害競馬のオフシーズンとなる夏には平地競馬を走ることもあるようです。

 

Age (年齢)

 若い馬では3歳から障害競走を走ります。フランスでは3歳馬限定戦、4歳馬限定戦、5歳馬限定戦等が存在します。イタリア、チェコなどでも若馬限定戦が存在します。イギリスやアイルランドでも3-4歳限定戦が存在し、Juvenile Hurdle路線として整備されています。とはいえ、早くから活躍する馬もいる一方で、6歳と年齢を重ねてから障害馬としてデビューすることも稀ではありません。

 高齢馬としては、イギリスやアイルランドでは10歳を超えても活躍し続けることは少なくなく、高齢になっても一線級で戦い続ける馬も数多く存在します。さらに、Veterans' Chaseと呼ばれる10歳以上の高齢馬限定戦も整備されているため、競争馬として非常に長いキャリアを形成することが可能であり、この辺りが障害競馬が人気を集める要因になっています。比較的イギリス、アイルランドは他国と比べると年齢層が高くなっています。一方でフランスでは9歳辺りまでがキャリアのピークのようです。

 

Sex (性)

 牡馬はほぼ100%去勢されてレースに出走します。若い馬ではわずかに牡馬が存在していますが、いずれは去勢される場合が殆どです。近年、フランスで障害馬として活躍した牡馬が複数種牡馬入りする例がありましたが、基本的には非常に稀な例です。従って、未去勢の牡馬を障害競走に出走させる日本は珍しいといえるでしょう。牝馬も活躍しており、イギリス、アイルランド、チェコなどでは牝馬限定戦のレースも数多く整備されています。牝馬は引退後は繁殖牝馬となるようです。