Horse Racing at Ballarat 2


 さて、レースも進み、だんだんと何故屋外に人がいないのか理解してきます。このオーストラリアのメルボルンの冬、写真のように陽が照っている時間はとても暖かくて居心地がいいのですが、30分おきくらいの頻度で日が陰り、そのたびに雨が降ってきます。しかもそれなりに強く。雨が降ると急に冷えてきます。屋外にはこのようなパラソルとテーブルもありますが、もちろん十分に雨を遮ることはできません。お客さんは概ねレースの合間は屋内に引っ込み、レースが近くなるとわらわらと屋外に出てきます。日本の競馬場のように、夏でも冬でもいい場所で頑張っているということは全くなく、レースが近づき見たくなったら見に来る程度。そのくらいのテンションでもいい位置は普通にゲットできる程度のまったり感。実にのんびりとしています。

 この写真もメインレースの前なのですが、ご覧の通り誰もいません。写真の奥に最終障害があり、ここは最後の直線の真正面。日本であればカメラを構えた人がズラッと並んでいてもおかしくないような場所です。ほんとあのシート族滅びて欲しい。

 

 さて、レースも後半戦に入り、第4レースはJJ Houlahan Hurdle。特に年齢制限等は掛けられていない、いわゆるオープン戦ですね。いくらわたしでもここまで無敗で来ているNorthern Voyageが人気しそうなくらいはわかります。

 たまにはパドックの写真もあげてみましょう。写真はYoul Dash For Cashという馬。馬券を買うのにCashがなくなったんですかね。写真の通り、突如雨がわんさか降ってきて人権がなくなります。

 じっとこっちを見ていたGobstopper。もともとニュージーランドで走っていた馬で、今は南オーストラリア州のEric Musgrove厩舎にいるようです。カラジを管理していた調教師さんですね。

 パドック周りにはさすがに人が集まってくるので、ある程度撮ったら他の人の邪魔にならないよう、少し距離を取ることにしました。せっかくボーナスつぎ込んで買った重い400mmレンズを持ってきているわけですし。具体的には、パドック脇のスタンドにある階段のところが空いているので、そこが比較的ねらい目。

 AblazeとRichard Cully騎手。オーストラリア障害騎手の滅茶苦茶上手い人。Steeplechaseでは勝率22%と驚異的な数値を誇ります。

 オーストラリア障害騎手といえばこの人の話をしなければいけません。写真はWolfendaleに騎乗したSteven Pateman。第4レースのJJ Houlahan HurdleではGobstopperに騎乗していましたが、残念ながら良い写真がなかったので第2レースの未勝利戦の写真を使っています(結果は途中棄権)。Hurdleでは通算218勝、Steeplechaseでは通算121勝を挙げ、勝率はいずれも25%程度。VIC州において障害最多勝記録を持ち、現在進行形で記録を更新中という超凄い36歳。最近は調教師業も始めたようで?

 さてレースです。例によってNorthern Voyageが元気いっぱい先頭を走ります。

 追いかける後ろの馬たち。

 が、Northern Voyageはこのタフな馬場で前半から元気いっぱい走り過ぎたのか、最後捕まってしまいました。勝ったのはAblaze。先ほどのRichard Cully騎手が騎乗していた馬ですね。前走の未勝利戦を15馬身差でぶっちぎってきた馬で、Hurdle自体は2戦2勝としました。来年はわたしこの馬見たんだぜと威張れるくらいの活躍を期待したいところです。


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